プラークの分類についての話

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みなさんこんにちは。院長のコータローです。先週末は歯科医師会の新年会がありまして、大変多くの先生方とお話ができとても良い刺激となりました。

 

今日は前回(歯石の話)、前々回(予防の話)に登場したワード、『プラーク』についてお話をしていこうと思います。

 

先日も少しお話しましたが、『プラーク』は口の中の細菌とその生産物から構成されている塊で歯や歯石に強力にくっついて、うがいくらいでは全然取れる感じがないのが特徴です。爪で歯の付け根を何本か擦ると付いてくる白いアレですね。プラーク1mg中にはなんと10個(1億個)もの細菌が含まれています。そしてその存在している位置によって歯石と同様に大きく分けて2つに分類することが出来ます。勘所の良い方はお気づきかも知れませんね。

 

 

1つ目は、歯肉縁上プラークです。

歯茎の上にできるプラークです。特徴としては、プラークが歯にくっつき始めの頃は甘いものを栄養として歯を溶かして行く虫歯菌が増えていきます。そして時間が経つにつれて段々と歯周病菌の数が増えて行くのです。

 

2つ目は、歯肉縁下プラークです。

これは歯肉縁上プラークが段々と歯茎の中に入り込んできて作られていきます。なので歯肉縁上プラークが無ければ歯肉縁下プラークは基本的には作られないって事です。歯周ポケット(歯と歯茎の境目にある溝)が深くなればなるほど歯周病菌の数は多くなっていきます。

 

 

よって歯周病の予防のためには歯周ポケットが深いところのプラークは徹底的に取らないといけないですし、できることなら歯肉縁下プラークが作られる前の歯肉縁上プラークの段階でしっかりと取って行くことが大事になってきます。

また、プラークには虫歯菌や歯周病菌の他にも口臭の原因となるような細菌も含まれています。適切なブラッシングと定期的な歯のお掃除で快適な日常生活をおくられてください。